2020.12.22
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中日新聞掲載「遺産整理手続き」
こんばんは。加古です。
昨日の中日新聞 朝刊「教えて先生 司法書士 相談コーナー」にQ&Aが掲載されました。
ここ最近は、家族信託に関することでしたが、今回は、「遺産整理手続き」に関する質問です。
<質問>
先々月、父が亡くなりました。父が残した遺産をどうするか話し合いをするのですが、遺産の調べ方、必要な書類、遺産の分け方や実際の手続が分かりません。どのように進めて行けば良いですか?
<回答>
遺産の調べ方ですが、①不動産は、権利証や市町村から送られる固定資産税の明細書、②貯金は、銀行へ残高証明書を依頼、③株などの有価証券も証券会社へ残高証明書を依頼、④借金は、ローンの明細書や契約書など、家にあるものを参考に取寄せたりして調べます。必要な書類は、御父様の出生から死亡までの戸籍謄本や相続人の戸籍謄本、相続人全員の印鑑証明書が必要です。遺産の分け方は、相続人全員で話し合いをし、誰がどの財産を取得するか決め、協議書に署名押印をします。そして、役所や金融機関で手続をして相続手続が完了します。
皆様に時間的な余裕があり、財産も比較的少なく、また協力的であればそれほど難しいことではありません。逆に忙しい、財産が多い、相続人が多い、遠方に住んでいるので支援して欲しい、又は財産はいらない、など皆様だけで行うのが難しい場合は専門家にお願いすることをお薦めします。
専門家でれば、相続に伴う様々な手続や問題を知識と経験を基に、円滑に進めることが出来ます。是非、ご相談下さい。